[時事寸語]= 記者クラブが機能していた時代
かつて記者クラブは「権力の監視者」だった。吉田茂の横柄な会見を「民主主義の破壊」と糾弾し、岸信介の質問拒否には声明を叩きつけ、佐藤栄作の退任会見では抗議の退席で応えた。記事の主語は「内閣記者会」。いまのように「首相は語った」「官房長官は述べた」で始まる記事ではなく、「記者会が弾劾した」で紙面を埋め尽くした時代があった。あれは、報道がまだ牙を持っていた頃だ▼一九五〇〜七〇年代、政治と記者は火花を散らした。記者が警官に殴られることも珍しくなかった。暴行事件が起きれば記者クラブが警察を告発し、検察を動かした。暴 ...

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