[時事寸語]= 遅すぎたN党立花逮捕

 遅すぎた、という言葉がこれほど似合う逮捕もないだろう。政治団体「NHK党」党首・立花孝志――あの男がようやく逮捕された。だが、その容疑は「名誉毀損」。選挙を愚弄し、民主主義を踏みにじり、政治をネットの見世物に変えた罪に比べれば、あまりに軽い。彼が壊したのはNHKではない。政治そのものだった▼「警察の取り調べを受けている」「逮捕される予定だった」――兵庫県議を誹謗した虚偽の発言は、選挙という場を利用したデマの拡散そのものだった。告発を受けてから警察が動くまで、十か月。ようやく「逃亡や証拠隠滅の恐れ」と言い出 ...

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[時事寸語]= 新聞の自殺から20年

 二十年前、新聞が自殺した。――そう書くと芝居がかって聞こえるが、事実そうだった。北海道警の裏金事件を追及した北海道新聞が、道警への「おわび」を一面に載せたあの日。権力に抗う最後の矜持が、活字とともに折り畳まれた▼あれから二十年。警察批判という言葉は、報道語彙の中から静かに消えた。警察官の不祥事は「一部職員の不適切な行為」、誤認逮捕は「手続き上の不備」。かつて「警察の裏金」と書いた記者はいま、SNSで交通情報を転載している。道警だけではない。鹿児島では内部告発者が逮捕され、東京では冤罪事件が繰り返されても、 ...

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東京から去って早3か月

東京から去って早3か月

首都東京勤務を去って早くも3か月が経った。8月23日あたりが東京勤務の最後のあたりだっただろうか。今は千葉に身を置くしがないサラリーマン。 頭脳労働ともいえない微妙な境界線を漂いながら、毎日足を運んでいる。かつて無断でやめた会社に頭を下げ、受け入れられた。当然、信用はゼロ、いや、マイナスだろう。まずは地方で働いてもらうという約束に相成った。当然、無断欠勤や遅刻をしようものなら話は棒に振ることになる。給与も以前よりは下がった。 それでも働く。月曜が来る、火曜が来て、週の半ばは水曜日。木曜日は金曜を待ちわび、金 ...

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[時事寸語]= 開かれすぎたインターネット

 夜中、ふと業務用ルーターの管理画面を開くと、そこには見慣れぬ「Rejected IP」のリストがずらりと並んでいた。数字は確実に増えていく。数千件を超えたあたりで、ルーターの可視化ログを分析にかけた。出てきたのは「pfcloud.io」「4vendeta.com」「recyber.net」など、いかにも物騒なホスト名の数々。IPアドレスを追うと、どれもドイツやブルガリアを発信源とする不正アクセス試行だった。ルーターは日夜、私の知らないところで、こうした“世界の闇”を静かに跳ね返していた▼興味本位で掘り下げ ...

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[時事寸語]= 馬車馬高市内閣の禁じ手

 馬車馬のように走り続けることを美徳とする内閣ほど、往々にして視界は狭い。視線は前方の票と世論の数字だけで、横に並ぶ民意の息づかいには気づかない▼高市首相が就任後初の代表質問で打ち出したのは、「政治とカネに厳しい姿勢」と「定数削減の断行」。聞こえは立派だが、どちらも政権浮揚のための禁じ手に近い。裏金問題で沈んだ自民党が維新との連立で再出発した矢先に“議員を減らす”と唱える。なるほど、政治不信の空気の中では「身を切る改革」が一番の人気取りだ。だが、裏金を生み出す仕組みを温存したまま議席を削れば、残るのは“金の ...

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[時事寸語]= 告発最低福岡県

 不正を暴いた者ではなく、暴かれた側が捜査する——日本の行政は、いつからこうも倒錯したのだろう。▼福岡県が、県道整備の用地買収をめぐる不適切な増額問題で、内部資料の“流出”を理由に職員九十八人から事情を聴いた。質問は「資料の保管場所を知っているか」「コピーを持っていたか」「外部に出た経緯を知っているか」。告発者を探しているのかという問いに、県は「探索目的ではない」と胸を張る。公益通報者保護法には当たらないとも言い切った。内部資料には個人情報が含まれているから調べた、というのが言い訳だ。だが、県がまず守ろうと ...

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[時事寸語]= セクハラ市長の再出馬

 政治家の記憶は便利にできている。都合の悪い過去は「なかったこと」に、叱責の声は「激励」に変換されるらしい▼沖縄・南城市の古謝景春市長。職員へのセクハラ問題で市議会から不信任を突きつけられ、自ら議会を解散してまで延命を図った人である。その市長が、失職がほぼ確定的になった今、「次の市長選に出馬する」と胸を張った。本人曰く「セクハラはやっていない」「応援の電話が毎日届く」。これだけ聞けば、まるで誤解された英雄のようだ。だが現実は、市議選に立候補した二十五人のうち二十一人が不信任に「賛成」と答えている。支持者どこ ...

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[時事寸語]= 40年越しのブーメラン産経

 かつて「行革の旗手」を自任していた新聞が、今では「公務員が足りない」と紙面で嘆いている▼昭和五十八年のサンケイは、庁舎の滝の音にまで噛みついていた。人工の滝を眺める職員組合室を「税金のムダ」と糾弾し、冬時間で早帰りする公務員を「税金のタダ取り」と断じた。「行政への甘えを捨て、自立の精神を取り戻そう」「行革を妨害する議員を落選させよう」と、紙面の隅にまでスローガンを踊らせたあの筆致は、いま読むとほとんど戦闘声明のようだ。小さな政府こそ正義、職員削減こそ改革。公務員は「肥大した官」の象徴とされ、彼らを削ること ...

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[時事寸語]= 九十九里・セブンアイランドの夢

 一九九〇年、バブルの熱気がまだ街を包んでいたころ——千葉の太平洋岸に“夢の群島”が描かれていた▼その名も「九十九里セブンアイランド構想」。鹿島建設が中心となって構想した、六千ヘクタールに及ぶ七つの人工島群。そこには、二十四時間稼働の海上空港、石油備蓄と発電を担うエネルギー島、東京港の機能を分担する巨大物流拠点、そしてゴルフリゾートやマリンシティまで並ぶ予定だった。九十九里の沖合に浮かぶ未来都市。東京湾岸の過密を解き放ち、日本経済をさらに“夢の時代”へ押し上げるはずの計画だった▼もし実現していたら——そう考 ...

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変なパケットを投げてくるサーバー

変なパケットを投げてくるサーバー

先日、Rejected IP Log Analysis (IP/ホスト名検索)というサイトをひっそり立ち上げました。今のところやっているのは自宅の公開サーバー(service.test.p-fox.jp)にアタックしてくる方々を収集するというものです。その中でも少し気になったものがありました。 頻繁にポートスキャンを行ってくるサーバー どんな用件があるのか全く分かりませんが、海外サーバーから毎回毎回IPアドレスを変えて、頻繁にポートスキャンが行われます。別に開けて困るポートはないのですが、あまりにしつこいと ...

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