[時事寸語]= マスコミが警察を叩いた時代
昭和五十三年、北沢署の一巡査が女子大生を強姦殺害した。制服のまま、勤務中に。社会は震撼し、新聞は一面で「人殺し警官」と書いた。テレビは連日、北沢署前から生中継を行い、電話は抗議で鳴り止まなかった。土田國保・警視総監は減給の上、辞任。副総監は涙ながらに謝罪し、国家公安委員会は異例の緊急通達を出した。――あの頃、マスコミはまだ、警察を叩くことができた▼あの年の朝刊には、激情と使命感が同居していた。「信じた警官が凶行とは」「規律を正せ」といった見出しは、警察権力に対する社会の怒りそのものだった。世田谷の空は曇り ...

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