[時事寸語]= 40年越しのブーメラン産経

 かつて「行革の旗手」を自任していた新聞が、今では「公務員が足りない」と紙面で嘆いている▼昭和五十八年のサンケイは、庁舎の滝の音にまで噛みついていた。人工の滝を眺める職員組合室を「税金のムダ」と糾弾し、冬時間で早帰りする公務員を「税金のタダ取り」と断じた。「行政への甘えを捨て、自立の精神を取り戻そう」「行革を妨害する議員を落選させよう」と、紙面の隅にまでスローガンを踊らせたあの筆致は、いま読むとほとんど戦闘声明のようだ。小さな政府こそ正義、職員削減こそ改革。公務員は「肥大した官」の象徴とされ、彼らを削ること ...

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