[時事寸語]= 警察に抗っていたあの頃のマスコミ
あの頃、マスコミは“権力の敵”だった。一九六〇年六月、警視庁の機動隊がデモ取材中の新聞記者を殴り倒したとき、新聞各社は黙らなかった。読売、朝日、毎日、東京、共同、NHK――あらゆる社が一斉に抗議し、警視庁総監へ直接文書を叩きつけ、暴行した警官を刑事告発した。署名入りの抗議文には「絶対に容認できない」「知る権利への暴力」と明記されていた。あの時代、新聞記者は“殴られても取材をやめない”誇りを持っていた。そして警察を告発することを恐れなかった。報道とは、国家権力を監視する“第四の権力”だと、本気で信じていたか ...

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